CS-Cart:20年の歴史が育んだ信頼と革新
CS-Cartは2005年の誕生以来、高機能なオンラインストアを簡単に構築・運用できるソフトウェアとして成長を遂げてきました。これまで世界各地で5万件以上の採用実績があり、20年近くにわたり進化を続けています。
日本市場においても、2010年に当社が日本独自の商習慣や決済手段に対応した「CS-Cart スタンダード版」を提供開始し、これまで数千件のライセンス販売実績を積み重ねてきました。この長年の経験と実績が、新たなソリューション「CS-Cart for ECモール & マーケットプレイス」の基盤となっています。
オンラインストアからECモール / マーケットプレイスへ
私たちは当初、「誰もが手軽にオンラインストアを作成できる環境の提供」をミッションに掲げて活動していました。しかし、近年、ShopifyやBASE、STORESなど多様なサービスの登場により、この目標はある程度達成されたと判断しました。そこで、CS-Cartはその軸足をオンラインストアからECモールやマーケットプレイスに移すことを決断しました。
ECモールやマーケットプレイスの構築・運営が通常のオンラインストアと大きく異なるのは、「プラットフォーム運営者」「テナント(出品者)」「購入者」という三種類のステークホルダーが存在することです。この複数のステークホルダーの存在が、以下のような課題を生み出しています。
- コミュニケーションと権限の複雑化
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- 三者間での情報のやりとりや権限の管理が必要
- 資金フローの複雑化
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- 資金は 購入者 →プラットフォーム運営者 → テナント(出品者)の流れで移動
- プラットフォーム運営者がテナント(出品者)から徴収する手数料の計算
- テナント(出品者)の本人確認
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- 反社会的勢力の関与やマネーロンダリングを防止するために本人確認が必須
これらの課題に対応するため、ECモールやマーケットプレイスには高度なシステム要件が求められます。結果として、構築・運用には多大なコストと時間がかかることが一般的です。
さらに、ECモールやマーケットプレイスを構築したいと考える事業者の数は、単独のオンラインストア向けのニーズと比較すると少数です。しかし、その需要は確実に存在し、適切なソリューションが不足している状況でした。
これらの課題に対し、当社はこれまでの豊富な実績とノウハウを活かし、新製品「CS-Cart for ECモール & マーケットプレイス」を開発しました。本製品により、三種類のステークホルダーを適切に管理し、複雑な要件を満たしつつ、ECモールおよびマーケットプレイスのスムーズな立ち上げと運用が可能になります。
CS-Cartは、オンラインショップ構築の分野で培った技術を活かし、より複雑で大規模なECモールやマーケットプレイスの構築を支援することで、新たな価値を提供していきます。この取り組みにより、CS-Cartは電子商取引の発展と、より多くの企業やビジネスオーナーの成功に貢献することを目指しています。