制作会社様インタビュー : 株式会社あんどぷらす 様



とにかくコストパフォーマンスが抜群に良いです。
こちらの記事はCS-Cartを使ったECサイト構築経験の豊富な制作会社様にお話を伺い、CS-Cartの活用方法や最近のECサイトのトレンドなどをお聞きするインタビューになります。
今回はCS-Cart開発パートナーである、株式会社あんどぷらすの代表取締役 望月誠さんにお話を伺いました。
株式会社あんどぷらすの概要についてお聞かせください。
静岡を拠点に全国のネットショップ構築のお手伝いをさせていただいています。
CS-Cart日本語版公式開発パートナーの第1号として数多くのサイト制作、機能カスタマイズを経験し、メールテンプレート拡張・ポイント拡張など様々なアドオンも販売しています。
CS-Cartを使い始めたきっかけを教えてください。
元々ECサイトの開発案件にはZen-Cartを使っていましたが、カスタマイズが面倒で手を焼いていました。
2010年頃に他に良い選択肢が無いか探していたところ、日本語版がリリースされたばかりのCS-Cartを知りました。
試しに使ってみると非常に使い勝手がよく、カスタマイズもしやすいことがわかったので、正式に開発案件で使用することにしました。
制作会社の立場から見たCS-Cartの印象をお聞かせください。
Zen-Cartなど、他のECパッケージと比較して学習コストは低いと感じています。
最初は足りない機能もありましたが、今はだいぶ変わりました。
フロントもサーバサイドも変わり、さらにver 4.2でレスポンシブ対応しました。アドオン(プラグイン)の仕組みもどんどんできることが増えています。
とはいえ後方互換性がある程度考えられているので使い続けられるのが良いですね。
今ではコアに手を入れる必要はなく、やりたいことはアドオンだけで十分できるようになっています。
後は機能ごとのファイル構成がちょうど良い感じだと思います。
あまり分割しすぎているわけでもなく、巨大でもない。
だから機能追加をしようと思った時のアタリをつけるのがとても簡単です。
他社Eコマースシステムと比べてCS-Cartは何が違いますか?
とにかくコストパフォーマンスが抜群に良いです。
ECサイトの運営に必要な機能がほぼ網羅されているし、カスタマイズが容易なので「ここをちょっと変えたい」というときのコストがとても低いです。
それから、搭載されている機能の作り込み度合いも違います。
例えば、キャンペーン機能は他のシステムにもありますが、CS-Cartではお客様の種類や注文金額など、様々な条件を組み合わせて販促キャンペーンを作ることができます。
これは単純な機能の対応表ではわからない部分ですね。
CS-Cartはどのようなユーザーに向いていますか?
ある程度本気でネットショップに取り組みたいと考えていて、かといってスクラッチで数百万以上かけて構築するほど体力がない企業にぴったりだと考えています。
逆に、「試しにちょっとECをやってみたい」という方には向いてないですね。そういった方はBaseやStores.jpのようなカジュアルなサービスを利用した方が良いと思います。
お客様からの要望はどういったものがありますか?
CS-Cartと社内業務システムを連携したいという話はよくあがりますね。
CS-CartにはCSVインポート/エクスポート機能がありますが、APIなど活用したカスタマイズにより在庫システムやメールマガジンシステムとの自動連携を行うことが多いです。
後は越境EC案件も増えています。価格を単純なレート変換ではなく、関税なども考慮して個別に決定したいという要望が多いためカスタマイズで対応しています。
CS-Cartマーケットプレイス版についてはどうでしょう?
これまでに10サイトほど構築しましたが、最近は特に引き合いが増えています。単純に売るのではなく、売る「場」を作りたいという要望です。
ただし、現在のバージョンでは出店者向けの管理画面がレスポンシブ対応していません。
今後、パソコンを使わない店舗は増えていくはずで、そうした時にスマートフォンやタブレットから出品したり、データメンテナンスしたいというニーズが出てくる思います。
なので管理画面もレスポンシブになってほしいです。
後、マーケットプレイス版は複数ショップの一元管理機能に対応していないのでAPIを使ってデータ連携を行いました。その辺りのAPIが拡張されると嬉しいですね。

CS-Cartへの要望はありますか?
機能的には申し分なくなっているので、ドキュメントを充実させてほしいです。 探せば見つかるのですが、開発に詳しくないお客様では見つけることができず、すぐ問い合わせになってしまっています。
後はウィジェットモード(CS-CartをWordPressなど他のシステムの中に埋め込む機能)がありますが、これがもっと便利になってくれないかなという期待しています。
これからECサイトをやりたい方にアドバイスをお願いします。
ECサイトをやる際にはその商品がネットで売れるのか、売る意味があるのかなども含めて考えるべきだと思います。ターゲットになる顧客、販売量、3年後にはどうなっていたいのかなどのビジョンも含めて私たちはサポートしていきたいと考えています。
その意味では最初からシステムを作り込みすぎるのではなく、標準機能を使いこなすことから始めてみてほしいと思います。
インタビュー後記
株式会社あんどぷらすさんは以前出版した「CS-Cart公式スタートアップガイド」を共著してもらったほど、CS-Cartを知り尽くした開発パートナーです。
CS-Cartの機能が十分に充実した中、顧客の細かなニーズに応えるアドオンの開発や、さらなるCS-Cartの魅力を引き出す施策を打ち出してくれるものと期待しています!